T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報を発信しています。金融関係の仕事をしながら官報合格済み。その他キャリアや英語学習の情報も発信しています。

大学入試共通テストから税理士試験を考える

こんにちは、T-アレックスです。

このブログでは、社会人が働きながら税理士試験を合格するための情報をお伝えします。

 

以前、大学入試の経験が税理士試験に活きるという記事を書きました。2022年の大学入試共通テストが難化し、特に数学IAの平均点が40点を切るのではないかと話題となっています。

今年の問題を見て以下の4点から、私は、税理士試験の受験には大学入試(一般入試)の経験が役立つと改めて思いました。

 

1. テストの変化への対応

今年の共通テストの数学IAは、出題形式や内容が前年までの傾向とは大きく異なっています。税理士試験でも試験委員が変更となったときなどは、前年とは全く違う形式の問題が出題されたりします。良問への変化ならいいのですが、問題文が日本語として意味が分かりづらかったり、問題の指示が不足していたりと悪問への変化もしばしばあります。受験生はパターン化した問題への対応だけでなく、試験の変化にも対応できるような深い理解が必要となります。深い理解があれば見かけの変化に惑わされずに実力を発揮することができます。本番で見慣れない問題が出たとしても落ち着いて対応するようにしなければなりません。

このようなテストの変化に対応するには、大学入試のペーパー試験の経験が活きると思います。

 

2. 分量の増加

今回の数学IAはテストの分量が大幅に増加し時間内に解き終えなかった受験生も多いようです。今回の試験でも(税理士試験の合格率に相当する)上位10%の受験生であれば、分量が増えたとはいえ最後までたどりついているのではないでしょうか。

税理士試験も分量が多く、2時間の制限時間では最後まで解答するのは難しいですが、税理士試験の合格者は難しい問題を捨てつつ最後まで解答しているのではないかと思います

私は、合格した科目は何とか最後までたどり着き、不合格のときは最後まで解ききれなかったと記憶しています。もちろん、全問正解したということではありません。

 

3. テストの難易度

今回の数学IAは分量の増加だけでなく、テスト内容も大幅に難化しているようです。難易度の点では、税理士試験の合格率に相当する上位10%の受験生であれば、テスト中に自分が解けない問題は他人もできないと自信をもって判断して落ち着いて解答し、相対的にはそれなりの結果にまとめられたのではないでしょうか。

税理士試験も同様で合格レベルに達するには、自分が解けない問題は他人もできないと自信をもって難問を捨てられるようになる必要があると思います。答練で間違えたり飛ばしたりした問題の正答率が高い場合には、まだ合格レベルに達していないといえます。

 

4. 次の科目への気持ちの切り替え

数IIBの平均点が低いのは、数IAのショックが尾を引いている部分もあると思います。税理士試験でも最初の科目の出来が芳しくなかった場合などに、後続の科目に影響があることがあります。例え簿記論の出来が良くなかったとしても、気持ちを切り替えて財務諸表論や税法の試験に挑まなければなりません。このように、前の科目の出来を次の科目に引きずらないことの重要さや気持ちの切り替えは、緊張する本番の試験を経験しないと得られないと思います。

 

税理士試験の内容については色々言いたいこともあるのですが、それは別の機会に書きたいと思います。

今回はここまでとなります。

よろしくお願いします。