T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報を発信しています。金融関係の仕事をしながら官報合格済み。その他キャリアや英語学習の情報も発信しています。

ここが変だよ税理士試験(理論問題編)

こんにちは、T-アレックスです。

このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。

 

今回は私が思う税理士試験の問題点についてのお話です。前々回は試験全般、前回は計算問題について書きましたので、今回は理論問題について書きたいと思います。

 

税理士試験の理論問題の一番の問題点は、べた書きに偏重しているということだと思います。事例問題趣旨を問う問題も出題されますが、未だに大半はべた書きの問題で、事例問題ですら実質的にべた書きの問題となっていることもあります。

「○○について説明しなさい」というべた書きの問題も法令の条文そのものを解答するのではなく、法令をまとめ直して解答するものですが、主要な項目は予備校が既にまとめを作成していますので、受験生は予備校のまとめ(理論マスターや理論サブノート)を暗記してこれを再現するだけとなります。

暗記とその再現の正確性を競う試験に何の意味があるのか分かりません。べた書きの理論問題を出題するのであれば絶対評価にすべきです。相対評価の試験ではべた書きの理論問題を出題すべきではないと思います。

 

税理士試験の理論では法令の内容を理解し覚えていなければならないとはいえ、私は、税理士試験で理論を一字一句暗記することには何の価値もないと思います。法規集の持ち込みを可として、法令の適用や理解を問う問題を出題すべきと思います。

 

私は、法人税や消費税の事例問題は良問が多いと思います。特に、法人税の事例問題では受験生自身に前提条件を設定させて場合分けをさせたり、適用要件に加え税務上の仕訳をさせたりするなど考えさせる問題が出題されています。私は、税理士試験の問題に良問が増えることを願っています。

 

今回はここまでとなります。

よろしくお願いします。