T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報を発信しています。金融関係の仕事をしながら官報合格済み。その他キャリアや英語学習の情報も発信しています。

税理士試験の自己採点後の科目選択

こんにちは、T-アレックスです。

このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。

 

2022年の税理士試験が8/2~4に実施されました。受験された皆様お疲れ様でした。

受験した方は予備校の解答速報を見ながら自己採点をしていると思います。

税理士試験は試験が8月初めで、結果発表が11月終わり(例年は12月2週目)と試験から結果発表までの期間が長いです。本試験後の科目選択が官報合格までの期間に大きく影響してきます。非常に難しい選択となります。予備校の相談会で検討する方もいると思います。自己採点の結果に応じて次の科目をどのように選択すれば良いか私の考えを書きたいと思います。

 

1. 簿財を受験した人

(1) 簿記論と財務諸表論のどちらもボーダーに達していない人

1年間勉強して簿財のどちらも合格の可能性がないのであれば、税理士試験には向いていいません。税理士資格の取得までに相当の年数が掛かったり、結局途中で挫折したりする可能性が高いので今年で税理士試験から撤退し別の道に進みましょう。

 

(2) 簿記論と財務諸表論どちらもボーター近辺の人

どちらかは合格していることを期待して税法に進みましょう。理論のある財務諸表論が不合格となった場合を想定し、消費税を選択することがお勧めです。
簿記論と財務諸表論はボーダー近辺までいっているのであれば、試験結果が出てから学習を再開しても来年の試験に間に合います。

 

(3) 簿記論はボーダー以上で財務諸表論はボーダーに達していない人

財務諸表論は理論があるので消費税法を学習するのがお勧めです。必修科目である法人税法又は所得税法を選択しても良いと思いますが、理論の負担が少ない消費税法を選択した方が良いのではないかと思います。

 

(4) 財務諸表論はボーダー以上で簿記論はボーダーに達していない人

法人税法又は所得税法を選択するのをお勧めします。必修科目なので法人税法又は所得税法はどこかで合格する必要があり、早めに合格してしまった方が良いと思います。簿記論は理論がありませんので、ボリュームの多い法人税法又は所得税法と同時学習しても時間的な問題はないと思います。年内は法人税法又は所得税法の学習に集中し、簿記論が不合格となった場合には答練を中心に簿記論を学習すれば来年の試験に間に合うと思います。

 

2. 税法を受験した人

(1) 合格の可能性があると思って受験した人

合格の可能性がある状態とは、私は理論はA、B論点を8-9割の精度で暗記済み、計算も諦める論点はない状況で本番の試験に臨んだことを言います。結果的には理論の精度や計算のスピード・精度が足りずにボーダーに達しなかったとう人は、次の税法に進んだ方がいいと思います。

 

(2) 合格の可能性が低いと思って受験した人

理論のA、B論点の暗記の精度が低く、また計算にも苦手論点があり、ヤマを張って受験した人は、もう一度同じ科目を学習し直した方がいいです。

 

今回はここまでとなります。