こんにちは、T-アレックスです。
このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。
今回は試験からは離れて履歴書はきれいにすべしというお話です。このブログのターゲ
ットは社会人で、簿記や税理士試験の勉強をしつつ転職もしてキャリアアップを考えている人も多いのではないでしょうか。
これまでのいくつかの記事で触れていますが、私も働きながら税理士試験の勉強をし、かつ、途中で転職もしました。また、私は採用する立場で履歴書を見ることもあります。それら経験をもとに履歴書をきれいにすることの大事さを書きたいと思います。
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1. 中途採用の評価ポイント
一般企業の中途採用のプロセスは通常、履歴書での書類選考後、面接を数回行い、双方が合意して採用となります。新卒採用・第二新卒採用とは異なり、エントリーシートや志望動機を書かせるケースはあまりないと思います。
最初のステップは履歴書となりますので、きれいな履歴書で採用担当者にアピールすることが大事となります。では、きれいな履歴書とは何でしょうか。今どき手書きで履歴書を書くことはないので、当然ながら「字がきれい」ということではないです。履歴書には通常、出身大学や働いた会社の略歴を記載する履歴書とこれまでの仕事の詳細を記載する職務経歴書があります。職務経歴書が重要で、自分が何をやってきたか、どんな知識・経験があるか、どんな実績を上げたかを職務経歴書で採用者側にアピールする必要があります。
(1) 一貫したキャリア
転職で重要なポイントは応募している仕事に関連した仕事をどれだけ経験しているかどうかとなります。関連する資格を取得していればプラスの評価となります。一方で、応募している仕事に関係ない仕事はキャリアとして評価されません。
例えば、税理士事務所への転職を考えていたとします。税理士事務所や会計事務所での勤務経験があれば評価さるでしょう。企業の経理部門の経験も評価されるでしょう。企業の経理部門での経験はなくても、経理や会計処理に関与するような業務経験があれば評価ポイントになるでしょう。もちろん、簿記の資格などのプラスになると思います。その一方で、経理や会計と関係ない業務については、いかに実績をあげていてもほとんど評価されないでしょう。
私も採用側で履歴書を見ることがありますが、募集している仕事と関連がない職歴はほとんど評価しません。関連する業務経験がどれだけあるか、その経験を生かしてどのような貢献をしてくれそうかで判断しています。
採用する側は明確な目的をもって募集しており、募集している業務に関連した知識や経験を持った人を求めています。転職をして仕事の内容を変えるとしても、私は転職前後で関連性の強い仕事を選び、なぜ、その仕事や会社を選んだか、それによりどんな知識・経験を積めたか、自分のキャリアをストーリーをもって話せるようにした方がよいと思います。様々な職種を経験するのも良い経験かもしれませんが、採用する側の観点からはあまり評価されないかもしれません。
(2) 短期転職と転職理由
転職経験自体は中途採用の採用側からみて問題ありません。採用側が気にする点は短期転職と転職理由です。採用側はそもそもの募集が短期である場合を除き、ある程度長期的に活躍してもらうことを期待しています。1,2年で転職を繰り返している人は敬遠されます。肉体的・精神的に限界を迎えたり、自分の成長の妨げとなったりするような職場に長く留まる必要はありませんが、短期転職を繰り返すと応募者自身に問題があるのではないかと評価されてしまいます。
過去の転職理由には採用側が納得できるものが必要です。転職理由はお金やポスト、業務内容、会社の業績、プライベートの事情などいろいろあると思いますが、採用側が納得できる理由であれば問題ありません。
転職する際にはこれからのキャリア形成のことを考え、なぜ転職するのか転職理由を明確にして転職すべきと思います。
(3) 出身大学
中途採用では、第二新卒扱いのポテンシャル採用の場合を除き、出身大学名はほとんど関係ないと思います。職務経歴が重要で、何をやってどんな知識・経験があるか、それをどう生かしてくれるかを採用者側は見ています。
私も採用する側で履歴書を見る際に、大学・大学院で何を専攻したかでその人のバックグラウンドを確認しますが大学名自体は見ても記憶に残りません。面接でも若い人の場合は、大学・大学院で何を学んだか話すこともありますが、ある程度のキャリアを持った人の場合、大学・大学院の話をすることはありません。それよりも業務に関連することで聞きたいことが沢山あります。
2. 公務員の中途採用
公務員の中途採用の場合、一般企業と少しプロセスが異なります。私の経験したケースに限定されますが、履歴書・職務経歴書の提出とともに、志望動機や採用されたらどんな貢献ができるかなどエントリーシートのような書類の提出を求められます。また、大卒時の公務員試験と同じような内容の英語、国語、数学(算数?)、理科、社会などのペーパー試験がある場合もあります。履歴書等による書類審査、ペーパー試験を通過すると面接となります。その後は数回の面接を経て双方合意したら採用と一般企業と同じです。
社会人としてのキャリア形成を考えたときにきれいな履歴書というのは重要だと思います。きれいな履歴書とは、職務経験や転職理由などが首尾一貫していて自分のキャリアをストーリーをもって語れるものだと私は思います。
今回はここまでになります。参考になればうれしいです。