こんにちは、T-アレックスです。
このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。
ネットでは多くの税理士試験合格者が税理士試験の勉強法に関する動画や記事をYoutubeやブログにアップしています。私もその一人です。受験生はここから勉強法に関する情報を得ている人も多いと思います。合格体験記の見かたについて個人的な考えを書きたいと思います。
1. 全般的な注意事項
全般的な注意事項としては、合格者の体験は一度きりなので、再現性があるか分からないということです。試験への適性や学習経験、仕事や家庭など様々な要因が個人個人で異なり、他人の経験・やり方が自分に合うとは限りません。自分に合う勉強法は試行錯誤して自分で見つけるしかありません。他人の体験は選択肢の一つとして参考にすべきです。
2. 参考にすべきでない合格体験記
運良く合格したと思われる合格体験記は参考にすべきでないと思います。私は、税理士試験は運良く合格することはあっても運悪く不合格となることはないと思います。これまでこちら、こちらやこちらで書いてきた通り、資格試験として色々問題(理論暗記は必要か、競争試験にする必要はあるかなど)はありますが、上位の人から順当に合格する試験と思います。
この点を踏まえると、年明けからでも間に合う(一部のミニ税法を除く)、理論は一字一句覚える必要はない、独学で可能など、甘いこと言っているものは参考にしない方がいいでしょう。また、1科目の合格に数年かかっているものの、その反省を踏まえていない体験記も参考にすべきでないでしょう。特に簿財の合格体験記には注意が必要です。簿財の合格者は多く、ネット上に多くの情報があります。簿財は1年で同時合格を目指すべきで、簿財合格に2年以上かかった勉強法は、2年以上かかった反省点を踏まえたもの以外は、参考にすべき点はないと思います。
私はこちらでも記載している通り結果的に官報合格までに長い年数がかかってしまい、5年で全科目合格することが出来ませんでした。その反省を踏まえてこのブログを書いています。簿記論は独学で2年、財務諸表論は1月からのTの通信講座を受講し1年で合格しましたが、同じ方法は勧めていません。むしろ、独学や年明けからの学習開始に否定的です。
3. 参考にすべき合格体験記
私が参考にすべきと考えている合格体験記は、短期(4,5年)での官報合格者のものです。どの程度の覚悟で、どの程度勉強したか、学習開始から最終合格までの長期的視点やスケジュール感、1年間の学習のリズムや力配分などが分かることが多いです。短期合格者は朝方にシフトするなど勉強時間をしっかり確保していますし、計算の解き直しや理論暗記にも手を抜いていません。8月の本番に向けてどうラストスパートを掛けるかも経験を通じて体得しています。
受験生の皆さんは、短期間(4,5年)での官報合格を目指し、甘い言葉に惑わされないようにしましょう。
今回はここまでとなります。参考になればうれしいです。