こんにちは、T-アレックスです。
このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。
11月29日に2024年の税理士試験の結果が発表されました。合格された方はおめでとうございます。
国税庁のサイトはこちら
今年度から科目合格者もWebでも発表されるようになりました。郵送を待つ必要がなくなり受験生にとっては良いことと思います。
今年度の受験者、合格者と合格率の推移はこちら
今年の話題は何といっても財務諸表論の合格率の低さです。昨年は28.1%とH27(2015年)以降で2番目の高さでしたが、今年はなんと8.0%でした。過去最低と言われています。(私は過去全ての合格率を調べてはいません。)簿記論は昨年と同じ合格率17.4%で平年並みでした。
これまでも合格率が20%を超えた年の次の年は合格率が低くなる傾向がありましたが、28.1%から8.0%と20ポイントもの下落は想定していた人は少ないと思います。
合格者は3,726人から1,099人と2,627人も減っています。財務諸表論の受験生にとってはなかなか厳しい年だったと思います。
昨年の感想で「簿記論、財務諸表論の合格者を増やそうという意図が明確になりました。合格者の絶対数が増えるということは、これまでより合格しやすくなっていることを意味します。」と書いたのですが、どうも違っていたようです。簿記論と財務諸表論の延合格者は昨年が6,520人、今年が4,175人と2,345人減っています。国税庁が税理士の数や税理士試験をどうしていこうとしているのか、その意図を測りかねます。
消費税の合格率は10.3%と近年の傾向どおり低かったです。消費税は受験生が多いですがなかなか合格するのは難しそうです。
相続税の今年の合格率は18.7%と例年に比べ高かったです。
その他の科目は概ね例年通りの合格率と言えるでしょう。
合格発表の結果により科目選択を再考している受験生もいると思います。科目選択についてはこちらの記事も参考にしてください。
今回はここまでとなります。参考になればうれしいです。