こんにちは、T-アレックスです。
このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。
第75回税理士試験の試験問題と出題のポイントが発表されました。
令和7年度(第75回)税理士試験試験問題及び答案用紙|国税庁
今年も昨年(2024年)は、昨年と同様に試験問題と出題のポイントが同時に公表されました。
出題のポイントは2022年までは10月初旬に公表、一昨年(2023年)は9月1日、昨年は8月22日、今年は8月26日でした。税理士試験はここ数年で色々と改善されてきています。
試験問題と出題のポイントが試験後すぐ(翌週の月曜日など)に公表されれば、予備校の解答速報やボーダーの推定の精度が向上しそうです。それでも、来年に向けての学習が始まる前の8月末に公表されるのはタイミングとして悪くないと思います。
「出題のポイント」は20年以上前から公表されているようです。以前は、科目による記載の粒度のばらつきが大きく、単に何が出題されたかの記載にとどまっている科目も多かったです。近年では、記載が充実してきており、試験委員がこの試験問題で何を聞きたかったのか、何を重視しているのかが詳しく記載されるようになってきました。
こちらの記事でも書きましたが、「出題のポイント」は出題者からのメッセージですので良く読んで今後の学習に役立てることをお勧めします。特に、2年目以降の科目は「出題のポイント」と実際の本番での解答を照らし合わせて何が足りなかった、解答がずれていなかったかを確認し、これらを意識して再度学習するのが合格への近道と思います。記載が充実してきたことを踏まえると、「出題のポイント」を読んで学習に役立てることの重要性はますます上がっていると思います。
1. 試験問題
(1) 法人税
法人税で正誤表が公表されていますが、単に1つの数字でゼロが多かっただけで特に混乱する要素はなさそうです。
2. 出題のポイント
今年の出題のポイントの記載はどの科目も充実しています。
(1) 簿記論
第三問は前期末及び当期末の閉鎖残高勘定や決算整理事項等の資料をもとに、当期末の閉鎖残高勘定及び当期の損益勘定に計上される各金額を算定する問題で、見慣れない問題形式でした。「出題のポイント」では、「会計実務においては、取引事実を十分に理解した上で、会計基準に準拠した勘定科目の選択や金額の算定を行う必要があり、不足する資料があればこれを収集して簿記処理を行う必要がある。」「資産や負債の発生から決算日の翌日以降の消滅に至るまでの一連の簿記処理の理解度及び計算技術の達成度を問うている。」「期中に行われている取引事実と帳簿記録を推定しながら解き進めることを前提としている。本来は与える必要はない資料をあえて明示することにより、難易度の調整を行い、複数のアプローチから解答できるように配慮している。」と記載されており、実務への対応力という観点から問題が良く練られていることが分かります。2時間という短い試験時間では、試験委員に意図した点をじっくり考えて解答するというのは難しく、良問であっても結局はスピードを取捨選択の勝負になっていしまっているのが残念です。
(2) 所得税
所得税の出題のポイントは、昨年に続き今年も全科目の中で最も記載が充実しており、最後に「所得税法の学習ポイント」が記載されています。他の科目でも参考になると思います。
今回はここまでとなります。参考になればうれしいです。