こんにちは、T-アレックスです。
このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。
今回は税理士試験を絶対評価と思って勉強した方がいいというお話です。
税理士試験は60点以上が合格と定められているものの、合格率が12%程度になるように点数が調整され相対評価の試験となっています。会計士試験や大学入試なども相対評価の試験です。税理士試験などとは異なり日商簿記2級・3級は70点で合格できる絶対評価の試験となっています。
税理士試験では大手予備校の答練で上位3割に入っていることが合格のために必要とされており、自分の順位が気になる受験生が多いと思います。
税理士試験の学習の過程で順位は本当に重要なのでしょうか?
私は答練の順位を気にする必要はないと思います。以下を前提とすると、合格レベルは概ね毎年一定しています。
・問題のレベルが毎年概ね一定していること
・合格者数も受験者数も多いこと(母集団が大きいこと)
大学受験とも共通しますが、税理士試験は問題のレベルや傾向が一定しています。受験者数が多ければ得点の分布も正規分布に近似し、上位10%の得点(=合格レベル)もおおよそ一定しています。
税理士試験は、1-3人程度しか選出されないオリンピックの代表選考などと異なり、100人単位で合格者が出ます。受験者数(すなわち合格者数)が多い科目であれば、何人か優秀者がいたとしても合格ラインにはほぼ影響がありません。科目選択において私が受験者数の多い科目をお勧めするのは、このように運の要素が少なく合格レベルが明確となりやすい点にあります。マラソン大会で順位を目標にするのではなく、タイムを目標に練習を積んだ結果として目標の順位をクリアしているとうイメージで、税理士試験の学習も自分が合格レベルに達することのみに集中すべきです。
答練の受け方でも記載した通り、答練の順位は気にする必要はありません。予備校は長年のデータの蓄積から合格者が正答できる問題と合格者でも正答が難しい問題を把握しています。予備校の解答解説を参考に、初見で正解すべき問題を確実に得点できたかどうか、2回目以降では満点がとれたかどうかを気にすべきです。答練は解答を提出しない通信生も多く、順位や上位何%の得点といったデータは当てになりません。
ただし、公開模試については受験者数が多く、問題の形式やレベルも本番に近いため順位や判定はかなり正確と思います。公開模試については別の機会に書きたいと思います。
受験生の方は周りを気にせずに、合格レベルに達することに集中しましょう。
今回はここまでとなります。
よろしくお願いします。