T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報を発信しています。金融関係の仕事をしながら官報合格済み。その他キャリアや英語学習の情報も発信しています。

税理士試験受験生の転職

こんにちは、T-アレックスです。

このブログでは、社会人が働きながら税理士試験を合格するための情報をお伝えします。

 

今回は税理士試験受験生の転職のお話です。

 

税理士試験の受験生の中には簿財合格後や税法1科目合格後に転職を考えている人もいるのではないかと思います。

転職が税理士試験にどう影響するのか私の考えを書きます。

 

転職した直後の試験に合格するのは難しいと思います。また、その次の年の試験にも影響が出る可能性が高いです。

 

1. 転職直後の試験

転職後数カ月間は仕事や職場環境に慣れる期間で、体力的にも精神的にもこれまで通りの勉強量を確保するのは困難です。社会人としてどこかの会社に雇われて給料をもらっていますので、仕事をきちんとやり成果を出すことが試験勉強より優先します。実際の始業時間や終業時間、残業の多寡、土日の仕事の有無などを把握して初めて、1日のうちどこで勉強することができるか、平日は何時勉強できるか、1週間のうちどのくらい勉強ができるか勉強の計画を立てることが出来ます。仕事と勉強とのバランスを取れるようになるまで数カ月はかかるのではないかと思います。

 

運よく8月の試験直後から転職活動を開始し早期に転職ができたとしても、年内の学習量が不足する可能性が高いです。年明けの転職となると応用期や直前期の学習量が不足する可能性が高く、合格の可能性がかなり下がってしまいます。

 

2. 次の年の試験

一般的には、どんな会社でも繁忙期があります。繁忙期には勉強時間が確保できませんので、繁忙期前に勉強を先行させておいたり、繁忙期後に勉強量を増やして挽回したりするなど、年間を通したスケジュール管理も重要となります。税理士試験はGWから8月の試験までの直前期には勉強のペースを上げて本番に向けてピークを持っていかなければなりません。新しい職場では直前期に勉強時間を確保できるか読めません。

1年間働いて繁忙期や直前期の状況を実際に経験してみないと、どの時期にどの程度勉強時間が確保できるかわからず、翌年の学習スケジュールを立てるのも難しいです。これが次の年の試験にも影響が出る可能性が高いと書いた理由です。

 

私は、4科目合格後に転職をしたのですが、転職先の仕事が忙しくほとんど勉強できなかったため8月の試験は不合格となりました。その後も仕事が忙しく翌年は受験せず、試験勉強を再開するまでに時間を要してしまいました。

 

3. 人生プラン

試験の合格だけを考えるのであれば、勉強時間が確保できている慣れた環境を変えない方がいいと思います。試験の合格はスタートラインですので、なるべく早く試験に合格した方がいいです。合格が遅くなるとその後の人生プランに影響が出ます。

 

一方で、税理士試験の合格は人生の最終目標ではなく一つの手段にすぎません。たとえ短期的には税理士試験の合格の可能性が低くなり資格取得までの年数が少し多く掛かってしまったとしても、収入アップや業務経験のために転職をするというのもありだと思います。

 

結局は、ご自身の長期的な人生プランを考えて、後悔のない選択をするしかないと思います。

 

今回はここまでとなります。

よろしくお願いします。