こんにちは、T-アレックスです。
このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。
1. 第72回の試験概要
4月8日に国税庁から第72回税理士試験(令和4年度(2022年度))の要領が発表されました。
試験日が8/2-8/4、合格発表が11/30(水)となっています。
2021年度は試験日が8/17-8/19、合格発表が12/17(金)でした。
(1) 試験日
試験日は、2021年から2週間ほど前倒しになり、例年通りの8月初めに戻りました。
試験日程の変更はコロナの影響に試験験会場確保の都合と思います。
8月は税理士事務所や企業の経理部門では一般的に閑散期です。2週間の試験日程の前倒しは、受験生にかなりの影響があると思います。
(2) 合格発表
合格発表は11月末となり例年より2週間半前倒しになりました。また、例年金曜日に発表されていましたが、水曜日の発表に変更となります。曜日の変更は2021年10月から日本郵便から普通郵便の土曜配達を取りやめたためだと思います。2020年までは合格発表の通知は金曜日に発送され、多くの地域では金曜日か土曜日には配達されていました。2021年からは土曜日に配達されなくなり、合否の結果を月曜日まで待たなければならなくなった受験生が多く出たためだと思います。
合格発表日の曜日の変更より科目合格者もネットで結果を公表すべきと思います。官報合格者はネットで合格発表当日の午前中に公表されるので科目合格者の受験番号をネットで公表するぐらい簡単だと思います。なぜ、そのような簡単なことができないのか私には全く理解できません。
合格発表日の前倒しは評価できますが、もう1ヶ月半ぐらいは早く合格発表をしてほしいところです。学習計画や科目選択に大きな影響があります。
2. 直前期の学習
4月に入り税理士試験の要領も公表されるといよいよ直前期に突入です。ここからの学習が合否を分けると思います。
自分の勉強の進捗状況と試験までの日程を考えて、学習スケジュールを立てましょう。
マイルストーンとしては、(1)4月~GW、(2)GW~公開模試、(3)公開模試~本番となります。
(1) 4月~GW
3月までに予備校の応用期のカリキュラムは終わっています。直前期のカリキュラムをこなしつつGWを利用して応用期の内容を完璧にする必要があります。
計算については、応用期の答練の2~3回目の解き直しを行い計算の精度を上げます。計算は、GWで合格レベルに達することが目標となります。
理論については、A・B論点を完璧に暗記することが目標となります。これまでは、予備校のカリキュラムに沿って理論を暗記し、一度暗記した理論を忘れても問題ありませんでしたが、直前期においては理論を回し暗記の定着を図ります。また、事例問題などの応用理論の対策も本格的に開始する時期となります。
(2) GW~公開模試
6月中旬にはTの公開模試、7月初めにはOの公開模試があります。
公開模試の活用方法については別の機会に書こうと思いますが、公開模試で高得点を獲得できるように学習を進めます。
計算についてはこれまでの答練で出た問題は完璧に解けるようにします。公開模試後は理論の学習がメインとなるため、計算は公開模試の時点で合格レベルに達している必要があります。
理論はA、B論点と改正論点は完全に暗記し、事例問題など応用問題についても答練の問題や応用理論問題集を用いて対応できるようにします。応用問題はこの時期に集中して取り組み他の受験生との差を広げたいです。
私は、公開模試の判定と本番は直結していると思います。公開模試は本番の1~1.5月前に実施されるので、公開模試後に逆転する時間はあまり残されていません。
(3) 公開模試~本番
公開模試から本番にかけては、計算でも理論でもまずは公開模試で失敗した論点を復習して完璧にする必要があります。公開模試で出題された項目については関連する周辺論点も含めて復習しておきましょう。
計算については、過去の答練の総合問題のうち復習すべきものを2日に1回程度解いた方がいいでしょう。個別の計算論点については間違えメモを見直して同じ間違いをしないようにしましょう。
理論については、C論点をある程度書けるように暗記しつつ、A・B・改正論点を回します。応用理論は単に問題に対する解答にするだけでなく、関連する理論のアウトプットを同時に行うことをお勧めします。
直前期の学習が合格に直結するので頑張りましょう。
今回はこれまでとなります。