T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報を発信しています。金融関係の仕事をしながら官報合格済み。その他キャリアや英語学習の情報も発信しています。

税理士試験の理論学習法(追込み編)

こんにちは、T-アレックスです。

このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。

 

今回は、理論学習の最後1か月の追込みで何をすべきかを書きたいと思います。

 

理論学習法についてはいくつか記事を書いてきました。

 

税理士試験の理論学習法(基本編) - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

税理士試験の理論学習法(実践編) - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

税理士試験の理論学習法(事例問題編) - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

税理士試験の理論は理解が重要 - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

税理士試験の理論学習法(スケジュール編) - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

 

税法では理論の出来が合否のカギとなります。計算は誰でもできる箇所を確実に正解することが合格への最低条件ですが、部分点を積み重ねていくことになりますので大きな差は付きにくいです。

一方、理論は覚えていなかったり結論や解答の柱が誤っていたりすれば、大きく点数を落とすこととなります。1か月を切った追込みで理論の穴をなくしておくことが重要です。

 

1. 改正論点

まずは、改正論点を暗記することです。改正論点の暗記についてはこちらの記事でも書いています。

第72回税理士試験公告と直前期の学習 - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

GWの学習 - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

 

改正論点は試験に出題される可能性が高いです。予備校では直前期のテキストに掲載され解説や答練での出題があると思います。計算や他の論点との関連が薄いものは予備校でも講義での解説と答練が1度あるだけなど、学習が手薄となってしまいます。(それでも試験に出題されると予備校からすれば的中となります。)

合格者は確実に暗記してきますので大きく差がつきます。こちらの記事でも書きましたが私は相続税の受験時に改正論点をマイナーだと思い軽視して暗記しませんでした。しかしながら、試験に出題され不合格となりました。周辺の論点は回答したのですがメインの改正論点は全く回答していません。25点中甘く見ても5点で、0点だった可能性も高いでしょう。基本的にべた書きで良かったので合格者とはこの1問で20点ぐらいは差がついていたと思います。

改正論点は絶対に疎かにしてはいけません。

 

2. 理論を回す

改正論点以外ではA、Bランクの理論を回して暗記とアウトプットを確実にする必要があります。理論を回す場合に2つの方法があると思います。

(1) 順番通り

一つは理論マスターや理論サブノートの順番通りにひたすらA・B理論のアウトプットをする方法です。理論のボリュームにもよりますが2~3日で1巡して、1週間で2周程度、最後の1か月で8周は回せるでしょう。

(2) 応用理論に絡める

もう一つは、答練やテキスト、問題集の応用理論を解きなおすと同時に、周辺の理論も含めて理論のアウトプットをする方法です。理論問題1問の標準解答時間は20-30分で応用理論ではべた書きの部分を省略することもあります。直前1か月では暗記の確認のためべた書き部分もフルで解答します。単に問題を解くだけより時間はかかりますが、事例に即したり関連理論を横断したりして理論をアウトプットすることになるのでかなり効果があると思います。順番通りアウトプットするだけでは飽きがきますので、脳に刺激を入れるという意味でもよい方法と思います。

 

追込みで理論を回すという作業はとても辛いです。正直飽きてうんざりします。理論の暗記が税法の合否のカギとなりますので、来年この苦しみをくりかえさないように最後の追込みを頑張りましょう。

 

今回はここまでとなります。参考になればうれしいです。