こんにちは、T-アレックスです。
このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。
11月30日に2022年の税理士試験の結果が発表されました。合格された方はおめでとうございます。今回は、残念ながら不合格となってしまった科目について、2年目どう臨むべきか私の考えを書きたいと思います。
1. 原因分析
前回は私が科目ごとに不合格となった要因を書きました。税理士試験は運良く合格することはありますが、運悪く不合格となることはないと思います。のべ12科目を受験した私の経験からは、不合格となるのは合格レベルに達していなかったからで何らかの原因があるというのが私の考えです。
不合格となった科目については本試験の内容とこれまでの答練や学習を思い出し、自分自身のどこに問題があったか原因を分析しましょう。以下のような点に問題があったのではないでしょうか?
(1) 計算
- 計算パターンが十分に身についていない
- 答練で出題された論点を完璧にしていない(答練で類題が出題されたにもかかわらず正解できなかった)
- 問題の把握が不十分(指示の見落とし、関連する箇所に気づかない)
- スピード不足
(2) 理論
- 捨てた論点がある
- 暗記の精度が不十分
- 内容の理解が不十分
- 事例問題の柱挙げができていない
- 法令の趣旨を理解していない
原因を分析し2年目は同じ過ちを繰り返してはいけません。
2. 2年目の科目の学習
2年目の科目は年明けから予備校の上級コースを受講すればいいと思います。試験結果が50点後半と惜しかったとしても直前期からの受講はお勧めしません。2年目で必ず合格するということが最優先なので、1月から勉強を再開すべきです。前年のテキスト・問題集を使用するのもお勧めしません。たとえ、59点で不合格となったとしても、合格発表の時点では59点の実力は既にありません。計算も理論も忘れています。基礎期の学習が済んだ程度に戻っていると考えた方がいいです。もう一度計算も理論もやり直し試験までに1年目より精度を上げる必要があります。
1年目にしっかり学習したのであれば、試験後12月まで勉強しなくても計算も理論もそれなりに覚えているものです。1月の講義開始前にテキストを読み返して感覚をよみがえらせる程度でいいと思います。あとは上級のカリキュラムに沿って学習していけば自然とできるようになるはずです。
2年目の上級の講義や答練は簡単なはずです。理論の演習も始めはべた書きが中心なので覚えなおせば満点が取れますし、計算も一度経験したような問題ばかりなので満点に近い得点が取れると思います。1年目は上級の答練ではなかなか高得点がとれず苦労したと思いますが、2年目は1年目と異なり高得点が取れるはずです。2年目は上級のカリキュラムを完璧にマスターすることが最低限の目標です。2年目にもかかわらず上級の講義・答練が難しいと感じるのであれば1年目の学習が足りていないということです。相当の覚悟をもって学習しないと合格レベルに達しません。
私は、税理士試験は2年目が最も合格しやすいと思います。そのためには、不合格の要因を十分に分析し、半年間で自分の1年目に足りなかった点を埋めることが肝要です。
今回はここまでになります。参考になればうれしいです。