T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報を発信しています。金融関係の仕事をしながら官報合格済み。その他キャリアや英語学習の情報も発信しています。

22年度の税理士試験の結果発表の感想

こんにちは、T-アレックスです。

このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。

 

11月30日に2022年の税理士試験の結果が発表されました。合格された方はおめでとうございます。

 

1. 固定資産税の結果

 

試験問題の不備があった固定資産税は不備の箇所は全員正解となり没問となったようです。

令和4年度(第72回)税理士試験(固定資産税)の採点について |国税庁

 

固定資産税の合格率の推移は以下の通りです。

22年(令和4年)  18.4%

21年(令和3年)  13.8%

20年(令和2年)  13.5%

19年(令和1年)  13.7%

18年(平成30年)14.9%

17年(平成29年)13.3%

16年(平成28年)14.6%

15年(平成27年)14.8%

 

今年は固定資産税の合格率が高くなったので、今年の固定資産税受験生はラッキーだっだと思う人もいるかもしれません。今年の受験生のうちには不備の箇所を早々に諦めて合格した人もいるでしょう。反対に、不備の箇所に引っ掛かり不合格となった人もいるでしょう。合格した人に何の問題もありませんが、税理士試験は独占資格の資格試験で合否が人生を左右するようなものである以上、私はしっかりと勉強した人が順当に合格するするフェアな試験であるべきと思います。不備の箇所の取捨選択で合否が左右されるのはフェアではなく、占資格の試験としては欠陥があったと言わざるを得ません。

 

「出題に誤りがありましたことを重く受け止め、来年度税理士試験以降の出題に当たっては、万全の態勢で細心の注意を払い、チェック体制の強化等を図って、再発防止に努めてまいります。」と公表されています。どんな再発防止策がとられ、それが公表されるのか気になるところです。

 

税理士試験の変なところはこちらの記事でも書いていますが、今後色々と改善されることを期待します。

 

ここが変だよ税理士試験(試験全般編) - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

ここが変だよ税理士試験(計算問題編) - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

ここが変だよ税理士試験(理論問題編) - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

 

2. 結果発表の方法

今年は結果発表の日程こそ10日から2週間早くなり少しは改善されましたが、ウェブで確認できるのは官報合格のみで、科目の合否については相変わらず郵送のみです。当日に郵便が届かない受験生も多く非常にストレスが溜まります。科目合格者の受験番号をなぜウェブサイトで公表できないか、私には全く理解できません。受験番号だけであれば個人情報の問題もありませんし、技術的にも簡単で誰でもできるレベルです。なぜウェブサイトで公表できないのか国税庁国税審議会から合理的な説明を聞きたいものです。

 

今回はここまでになります。