こんにちは、T-アレックスです。
このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。
2022年の税理士試験を受験された皆様お疲れ様でした。
今年の消費税の試験についてはこちらに記載した通り理論と計算のバランスが悪いなと思います。理論と計算のバランスは別として、消費税の試験問題が年々難化していると改めて思いました。
消費税の試験問題が年々難化している理由は、こちらでも書きましたが以下のような消費税の制度そのものにあると思います。
・課税逃れを防止するための改正が頻繁に行われ、制度が年々複雑化していること
・納税義務者は事業者であるものの消費者が広く税負担をするものであるため、政治的な影響を強く受けること
試験対策については、理論は、基本的な理論に加えて改正論点をきちんとおさえる必要がありそうです。前述の通り改正が頻繁に行われ、かつ、事業者向けの法律なので業務経験がない人にとっては理解が難しい面があると思います。
計算については、2問形式で定着してきており、また、原則課税と簡易課税の両方が出題されることが多く、簡易課税を捨てるという戦略を取ることもできません。それぞれの問題も以前より質・量ともに難化していると感じます。問題の取捨選択を含む計算問題の出来が合否を分けそうで、計算力の強化が重要となりそうです。
以前よりも合格レベルに達するまでに必要な学習時間は相当増えています。法人・所得・相続ほどではないですが、かなりの学習時間が必要です。
9月から年内完結コースで学習を開始して年明けから上級コースを受講し、直前期までに2周した方がいいと思います。年内は計算を中心に学習し、年明けから理論の暗記を本格化するスケジュールで良いのではないかと思います。私は消費税の理論は覚えにくいと思いますが量はそれほどでもないです。近年の計算問題の重要性を考慮すると、まずは計算を固めるのがいいと思います。
以前は1月から学習を開始しても合格は可能だったかもしれませんが、今は1月からの学習開始では合格は無理と思います。昔に消費税に合格した人の経験は全く参考になりません。ネットやSNSの情報に惑わされずに、直近の試験の傾向を踏まえた消費税の学習計画を立てましょう。
とはいえ、相対試験なので条件は皆一緒です。合格レベルまでに必要な学習時間は増えており大変になっていると思いますが、その分しっかり学習した人から合格するのではないでしょうか。
消費税の試験は年々難化しており、その傾向は今後変わりそうもないので早く合格してしまいましょう。
今回はこれまでとなります。