T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報を発信しています。金融関係の仕事をしながら官報合格済み。その他キャリアや英語学習の情報も発信しています。

勉強する環境とリズムを整える

こんにちは、T-アレックスです。

このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。

 

これまでに、科目選択や予備校選択などの記事を書いてきました。

 

(科目選択)

社会人のための税法選択 - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

税理士試験の自己採点後の科目選択 - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

ミニ税法の選択はありか? - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

税法1つ目の選択 - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

法人税か所得税か - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

 

予備校選択

税理士試験の予備校選択のポイント - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

スタディングはありか?(簿財編) - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

スタディングはありか?(税法編) - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

スタディング 弱点を補完するか割り切るか - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

科目選択と予備校が決まったら、学習する環境と学習のリズムを整えなければなりません。こちらの週間勉強スケジュールの記事で記載した通り、週に基礎期は20時間、応用期は25-30時間、直前期は30時間の学習時間は必要です。学習している科目と科目数にもよりますが、ミニ税法1科目という状況でもない限りこのぐらいの学習時間は必要でしょう。

 

1. スキマ時間はあてせずに学習時間を確保する

通信講座の宣伝ではスキマ時間での学習が効果的であることを強調していますが、スキマ時間でできること・効果的なことは理論の暗記ぐらいです。講義を視聴したり問題を解いたりするには、落ち着いた環境でまとまった勉強時間を確保する必要があります。電車の中でやったり、短時間の空き時間などにやったりしても効果はありません。どんなに短くても1回あたり30分、通常であれば1~3時間テキストや問題を広げ集中して学習する時間を確保する必要があります。

 

2. 朝型か夜型か

朝に勉強するのか、夜に学習するのか2つの選択肢があります。朝型の場合は、朝5時ぐらいに起床し、仕事の前に家や会社で2時間程度勉強します。朝型の方が仕事やプライベートで急に予定が変わる可能性が低い、テレビなどの誘惑も少ない、家事の負担が少ないなど、色々利点があって勉強時間が確保しやすく、また、集中もしやすいでしょう。ネットで合格者の体験談を見ると朝方にシフトして短期合格を勝ち取った人は多いようです。朝の勉強で足りない分は夜にも勉強します。

早起きをして勉強するのが向かない場合は、夜に勉強すればいいと思います。夜は、急に予定が入ったり、色々誘惑が多かったりで勉強時間が削られやすい点には注意する必要があります。私は、朝起きるのが苦手なので夜型でした。

 

3. 勉強する場所の確保

次にどこで勉強するかを決める必要があります。1か所に限定する必要はありません。平日と休日に分け、かつ、勉強する内容(講義視聴、計算問題の演習、理論暗記、理論問題の演習)によって使い分けるのも良いと思います。

(1) 自宅

自宅が多くの人にとって、最も多くの時間勉強する場所になるでしょう。きちんと自宅学習ができるように環境を整える必要があります。

① 集中して勉強できる場所

まずは、集中して勉強できる部屋が必要となります。一人暮らしの場合は問題ないのですが、家族がいる場合は、ダイニングやリビングのテーブルではなかなか集中して勉強することができません。家族の邪魔にならないよう集中して勉強できる場所を確保しましょう。勉強専用の部屋が確保できればいいですが、そうでなくても、衝立などで仕切ったり、時間を限定して寝室やダイニングのテーブルを勉強専用にしたりするなど、家族に協力してもらい自宅で勉強できる場所を確保しましょう

② 机と椅子

机も重要です。税理士試験の勉強ではテキスト、問題用紙・問題集、計算用紙、計算機など色々なものを机に置く必要があります。通信講座を受講する場合には、これにPCかタブレットのスペースも必要となります。十分な大きさの机が必要となります。椅子も重要で、税理士試験では長期間にわたり長時間の勉強をすることになります。机や自分の身長に合った椅子を選ぶことも重要です。

③ 本棚・保管スペース

税理士試験の勉強では、テキスト、問題用紙・問題集と紙の資料が沢山あります。これを机のそばに保管してすぐに取り出せるようにするための本棚・スペースが必要となります。雑に保管して資料を探すのに無駄な時間を使ってはいけません。

④ ネット環境

通信講座を選択する場合には、ネット環境も重要です。動画の視聴にはデータ速度がある程度必要ですし、データ量も多くなります。ネット環境が十分であるかどうか確認する必要があります。

 

(2) 会社

始業前の朝や始業後の夜に会社の会議室が使える場合、会社の会議室で勉強する人もいるようです。会議室は基本的に外部と遮断されており集中できる環境でしょう。

 

(3) 予備校の自習室

大手の予備校の講義(通信講座を含む)を受講している場合、予備校の自習室も勉強する場所として使えます。特に、通勤経路上に予備校の自習室があるのであれば時間のロス少なく、他の受験生もいて刺激になるので良いのではないかと思います。ただし、希望する席が空いていなかったり、周りの人によっては集中できなかったりすることがあります。

 

(4) 図書館の自習室

図書館の自習室も静かな環境なので勉強に適しています。ただし、計算問題をやる場合には、電卓の使用が許可されている自習室で勉強する必要があります。

 

(5) カフェ

カフェで勉強する人もいますが私はお勧めしないです。税理士試験の勉強はスペースを必要としますし、計算問題は電卓を使用する必要があります。また、1~3時間は集中して勉強する必要があり、食べ物や飲み物の注文が必要だったり、周りの人がおしゃべりしたりするカフェは集中しにくく、勉強に向かないです。たまに、カフェで勉強するぐらいならいいですが、恒常的に勉強する場所ではないでしょう。私が知る限り、合格体験記で主にカフェで勉強して合格したという人を見たことはありません。税理士試験の勉強Vlogなどでは見栄えのためカフェで勉強しているシーンが良く出てきますが、合格しているのでしょうか?

 

(6) その他スキマ時間の勉強場所

その他のスキマ時間での勉強はあくまでメインの勉強を補完するためだけのものです。私は、理論暗記以外はスキマ時間の勉強は効果的ではないと思います。理論暗記は積極的にスキマ時間を活用すべきす。通勤時間、ウォーキング、犬の散歩、その他待ち時間・空き時間に地道に理論暗記をするのが良いです。

 

4. すぐに勉強を開始する環境を作る

勉強は始めるまでのハードルが高いです。すぐに別のことをやりたくなってしまいます。とりあえず勉強を開始してしまえば何とかなります。そのためには、すぐに勉強が開始できるよう準備しておく必要があります。次の日に最初何をやるのか予め決めておきすぐに取り掛かれるように前日に準備しておきましょう。講義を視聴するのであれば、PCやタブレットがすぐ起動でき、テキストが机に置いてある状態にしておきます。計算問題を解くのであれば、問題、計算用紙、ペン、電卓を予め机に出しておきます。

自宅以外で学習する場合も予め何を勉強するか決めておき、勉強用具一式をまとめて持っていき、席についたらすぐに勉強が開始できるようにします。毎回いかにスムーズに勉強のスタートが切れるかが重要です。

 

5. 誘惑を断ち切る

勉強を継続していくうえでいかに誘惑を断ち切るかが重要です。誘惑にもいくつかの種類がありますので、種類ごとに対策を考えましょう。

(1) 仕事や家庭のイベント

仕事上、忘年会や新年会、歓送迎会など社会人としてどうしても参加しなければならない、または、参加した方が良いイベントがあるでしょう。また、家庭がある場合には入学式や卒業式、運動会、受験など重要なライフイベントもあるでしょう。家族とよく話合い、勉強時間を割いてでも参加すべきイベントは何か良く考えましょう。あらかじめ参加するものと参加しないものの線をはっきりさせ、迷わないにようにした方が良いと思います。

年間スケジュールについては、こちらの記事も参考にしてください。

 

(2) 自宅での誘惑

自宅で学習する場合で特に家庭を持っている場合には、色々と家事があったり、家族から話しかけられたりするなど、勉強に集中できないことがあります。そのため、先ほども記載した通りまずは家の中で集中して勉強できる場所を確保する必要がありますし、勉強中は話しかけないようにしてもらうなど家族にも協力してもらいましょう。

 

(3) スマートフォン

誘惑の中で最大の敵はスマートフォンです今やスマートフォンは生活に欠かせないツールですが、スマートフォンをいじりだすとあっという間に1時間や2時間経ってしまいます。いかに、スマートフォンから離れるかが勉強時間を確保するカギとなります。

通信講座を受講する際には、スマートフォンではなくPCかタブレットの方が良いと思います。この場合、PCやタブレットは講義視聴に特化させ、講義視聴に関係ないアプリ、ソーシャルメディア、サイトのブックマークやショートカットは削除して、簡単にはアクセスできないようにしておきましょう。スマートフォンは自宅であれば別の部屋においておく、自宅以外であればカバンや机の中にしまい目に触れないようにしましょう。現代の人にとってはスマートフォン断ちが最もハードルが高いと思います。スマートフォンを制する人が合格に近づきます。

 

6. 9月中に型を決める

以上が勉強環境を整えるためのポイントとなります。私は、平日の朝、夜、休日の午前、午後ぐらいに区切って、どこで何を勉強するか決めて一定のリズムで勉強した方が勉強のスイッチが入りやすく良いと思います。基礎期から応用期・直前期に進むと学習内容が変わってくるので、進度に合わせて学習スタイルを見直していく必要があるかもしれません。応用期に入る1月、直前期に入る4月あたりに見直しをすればよいと思います。最初は何が最適か分からないので、色々試して9月中に自分の勉強の型を決められるようにしましょう。

 

7. 私のおすすめグッズ

勉強を快適にするには色々自分に合ったグッズを使った方が良いです。

(1) 椅子

椅子は税理士試験の勉強が主目的で購入したのではありませんが、在宅勤務用にコクヨのingシリーズを購入しました。バランスボールのように椅子が動きます。それなりの値段がしますが、腰痛になりにくく私はとても気に入っています。

(2) 電卓

電卓については、こちらに記事で書いています。

 

(3) ボールペン

ボールペンは青が見やすいです。私はユニボールの青がお気に入りでした。

 

今回はここまでとなります。参考になればうれしいです。