T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報を発信しています。金融関係の仕事をしながら官報合格済み。その他キャリアや英語学習の情報も発信しています。

電卓の選び方と訓練

こんにちは、T-アレックスです。

このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。

 

9月になると予備校の税理士試験講座も始まり、税理士試験に挑戦しようとする人も多いのではないでしょうか。今回は税理士試験に欠かせない電卓について書きたいと思います。

 

1. 使用可能な電卓

最初に税理士試験で使用することができる電卓を確認しておきましょう。受験案内に記載されている基準を満たした電卓でなければ、どんなに使い慣れた電卓でも使用することはできません。

 

【受験案内の記載】

計算機は、次のイ~ニの基準の全てに該当する場合のみ使用を認めます。

イ 電源内蔵式で、音(音階、音声等)を発しないもの

ロ 数値を表示する部分がおおむね水平であるもの

ハ 外形寸法がおおむね次の大きさを超えないもの 26㎝×18㎝

ニ 演算機能のみを有するもの(紙に記録する機能、計算過程を遡って確認できる機能※、プログラムの入力機能等を有するものは使用できません。ただし、消費税の税込み・税抜き計算機能のみを有しているものは使用できます。)

※ 「計算過程を遡って確認できる機能」とは、例えば、本人が入力した計算式や計算過程を記憶し、遡って画面上で計算式や計算過程を確認できる機能をいい、計算結果(答)のみを確認する機能(アンサーチェック(検算)機能(1回前の計算結果と答えを自動的に照合できる機能))はこれに該当しません。

 

簡単にいうと、機能面では一般電卓は使用可能関数電卓や金融電卓は使用不可と考えればいいでしょう。

「数値を表示する部分がおおむね水平であるもの」となっていますが、15度程度画面の角度が付いているものやチルト機能で画面の角度を調整できる電卓も使用可能です。

 

2. お勧めの電卓の形状・機能

私がお勧めする電卓の形状・機能は以下の通りです。あくまで私の個人的な好みです。

(1) 卓上電卓である程度大きいこと

キーが小さいと打ちにくいのである程度の大きさがあった方がいいと思います各メーカーの卓上電卓の1番大きいサイズか2番目のサイズがお勧めです。

 

(2) 滑り止めがあること

試験中に電卓をたくさん使用するので机の上で滑ると使いにくいです。卓上電卓なら通常滑り止めがあるので問題ないと思います。

 

(3) 12桁表示

税理士試験の問題では数字が大きくなることがあるので12桁表示できるものの方がいいです。

 

(4) 「00」又は「000」、「千」、「万」があること

大きな数字を入力するときに「00」があった方が「0」を入力する回数が減って便利です。「千」、「万」が入力できるものもいいかもしれません。

 

(5) 戻る機能があること

入力を間違えた時に「→」か「BS」で一つ戻る機能があった方がいいです。この機能がないと1つ数字を打ち間違えてときに全ての計算をやり直す必要がありますが、この機能があれば1つ数字を直すだけで簡単にリカバリーできます。この機能は必須と思います。

 

(6) 「+-」をひっくり返す機能があること

合計額を最後に引いたりできるのでこれも便利です。

 

(7) 右下に「=」が配置されていること

これは私の好みの部分が大きいですが、「=」で計算の最終結果となるので右下にあった方が打ちやすいと思います。

 

(8) 画面に角度が付いているがチルト機能はないこと

画面が水平なものより15度角度が付いている電卓の方が見やすいと思います。チルト機能での角度調整はお勧めしません。長年の使用によりチルト機能のバネが弱くなって交換が必要となることがあります。

 

3. 電卓のメーカー

電卓のメーカーはカシオシャープキヤノンなどがメジャーです。各メーカーでメモリー機能や定数計算などの使い方に違いがありますが、私はどのメーカーでも良いと思います。

 

同じような大きさ・機能であればキヤノンが一番安いのではないかと思います。

私はこちらのキヤノンの電卓を使っていました。今でも仕事で使用しています。機能も大きさも良かったのですが既に廃盤となっているようです。

 

 

電卓は大きさやキーの配列、機能が変わると慣れるまでに時間が掛かります。電気店などで実際に触れて合いそうなものを買いましょう。しっくりこない時は思い切って買い替えましょう。合格まで長年使用しますし、数千円程度ですので妥協しない方がいいでしょう。

 

4. 電卓の訓練

(1) 重要なこと

電卓の使用で重要なことは①正確性②スピードです。答えが合っていなければ合格できないので正確性が何より重要です。とはいえ、税理士試験はどの科目も計算量が多いのでスピードも大事となります。何度も検算のために計算すると時間を消費します。1度で正確な計算ができるように訓練しなければなりません。

 

(2) 左手打ちとブラインドタッチ

左手(利き手と反対の手)打ちとブラインドタッチを習得する人もいると思います。私はどちらも習得できず最終科目合格までずっと右手(利き手)で画面を見ながら電卓を打っていましたが、左手で打てればペンでメモを書きながら電卓を打てるので便利と思います。また、ブラインドタッチができれば計算速度が上がって有利になります。両方習得できれば5分ぐらいは計算時間の時間を短縮できるのではないでしょうか。計算の5分は大きいです。1、2題ぐらい変わってくると思います。

左手打ちとブラインドタッチをやりたいと思う人は早めに練習して習得しましょう。

 

参考になれば幸いです。今回はこれまでとなります。

 

キヤノンで私の使用していたものと同じような電卓はこちらです。

2,000円ぐらいで買えます。