こんにちは、T-アレックスです。
このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。
12月に入り一般受験を受ける予定の大学受験生にとっては1月に共通テスト、2月に大学別の試験を控えラストスパートの時期でしょう。一方、O入試や総合型選抜では合格発表が続々とされているようです。著名人の合格発表のニュースも出てきています。
今回は受験つながりで大学のAO入試について書いてみたいと思います。
1. AO入試の比較
いくつかの大学・学部のAO入試の選抜方法を比較してみました。
書類選考、面接試験、共通テスト |
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筆記試験、書類選考、面接試験 |
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書類審査、面接試験 |
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書類選考、筆記試験(小論文)、面接試験 |
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書類審査、筆記審査(英語、エッセイ) |
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書類審査、小論文、面接試験 |
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書類審査、学力考査(数学・英語)、口頭試問 |
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書類審査、口頭試問(指定する実験についてのプレゼンテーション及びそれに関する事項や志望動機や基礎学 力などの確認) |
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書類審査、成果物等、造形による試験、プレゼンテーション、口頭試問 |
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書類審査、筆記試験(化学)、口頭試問 |
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共通テスト利用 |
共通テスト(国語、英語、簿記・会計または情報関係基礎) |
明治大学 国際日本学部 |
書類審査 小論文、口頭試問 |
各大学のサイトはこちら
東京大学 400166371.pdf (u-tokyo.ac.jp)
慶応大学 sfc_2022summer_fall_guide.pdf (keio.ac.jp)
早稲田大学 AO方式等による入試 – 早稲田大学 入学センター (waseda.jp)
明治大学 総合型選抜・その他 各入試要項・出願書類ダウンロード|入試総合サイト|明治大学 (meiji.ac.jp)
少し調べただけですが各大学それぞれ選抜方法を工夫しているなというのが私の感想です。国立大学はAO入試であっても一定の学力を求めているようですし、私立大学でも特に理系の学科は数学や理科の基礎学力がある学生を求めているようです。
2. 大学にとってのAO入試
私が大学を受験した時はほとんどAO入試や総合型選抜はありませんでした。大学側がペーパー試験だけでは測れない人材を獲得するためにAO入試を導入するという理念には共感します。各大学様々な工夫をしていますが、期待にあった学生が入学してきているかどうかは分かりません。偏差値が高く人気の高いトップ層の大学では一般入試だろうがAO入試であろうがどんな選抜方法でもレベルの高い学生が入学してくると思います。
トップ層より下の大学にとっては、どのような選抜方法を採用するかは志望者数と学生のレベルに直結するのではないかと思います。求める学力の水準を下げれば受験者数が増えることが見込まれるものの学生のレベルは低下すると思われます。学校経営として短期的には良いかもしれませんが、社会への良質な人材の供給といった長期的な視点では問題があるかもしれません。どのような学生を獲得するかそのためにどのような試験で選抜するかは大学のブランドの維持・向上のためには大変重要でかつ非常に難しい問題なのだと思います。
3. 受験生にとってのAO入試
受験生の視点では、私は自分の希望する大学・学部を自分が最も得意(合格の可能性が高そう)な方法で受験すればよいと思います。一般入試でもAO入試でもどちらでも構わないと思います。小論文の試験問題を見ると結構難しそうなテーマで十分な対策をしないと合格は難しそうです。AO入試の方が一般入試より簡単とは必ずしも言えなさそうです。
新卒時の入社試験では一般入試かAO入試かを問われることはほとんどないと思います。(附属高校からエスカレーターで進学したかどうかは履歴書で分かってしまいます。)大学にどう入ったかより、大学で何をどう勉強したかをきちんと伝えられるかの方が重要です。こちらの記事でも書きましたが、第二新卒を過ぎたら大学名自体が就職活動にほとんど影響しません。
大学入試の選抜方法が多様化しており自分に合った選択ができれば有利である一方、事前の情報収集や分析、個別の対策が重要で大変だろうなと思います。AO入試と一般入試のどちらが良いかは個人の適性によるのではないかと思います。
今回はここまでとなります。