こんにちは、T-アレックスです。
このブログでは、社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報をお伝えします。
GWも過ぎて税理士試験の本番まで100日を切ってきました。こGWの学習についてはこちらの記事に記載しています。これから直前期の追込みの時期に入ります。直前期の学習についてはこちらの記事に記載しています。全国公開模試(T・O)が次の目標になります。
GWの学習が計画通りに進まなかった人もいるはずです。1年目の科目についてはある程度割り切ってギャンブルも必要という話をしたいと思います。
税理士試の各科目の合格は1年(1回)で合格することが目標ですが、社会人が1年で合格するのはかなり難しいです。(ミニ税法を除く)私自身の結果はこちらを見ていただければ分かるとおり、1年で合格した科目は2科目(財表・国徴)、2年で合格した科目が(簿記・法人・消費)です。
合格のためには全範囲を完璧に仕上げるのが理想ですが、働きながら1年目でそのレベルに達するのは難しいです。
では、試験範囲全てを80%の完成度で本番に臨むのと、試験範囲の8割を100%の完成度、残り2割を全く手つかずで臨むのとどちらが合格の可能性が高くなるでしょうか?期待値は前者が100%x80%=80%、後者が80%x100%+20%x0%=80%で同じです。ですが、前者は安定的な得点が見込めますが、税理士試験が上位10-15%の相対試験であることを考えると合格ラインに達する可能性は低いと思います。後者の場合、捨てた論点が出題されると高確率で不合格となりますが、捨てた論点が出題されなければ勝負になると考えられます。
そうすると、これまでの学習の進捗を踏まえ、本番までに試験範囲全てを合格レベルに持っていくことが不可能と判断するのであれば、思い切って一部の論点を切り捨てるという判断も必要と思います。ただし、やると決めた論点は合格レベルに達するまで仕上げる必要がありますし、捨てる論点が多くなればなるほど合格確率が低下するのは言うまでもありません。1年目でどうしても間に合わない場合にはギャンブルも必要と思います。他の合格者のYoutubeやブログを見ると、働きながら1年で合格した科目にはある程度ギャンブルの要素があったのではないかと思います。
捨てる論点は、直近1,2年で個別論点として出題されたものや、どうしても苦手な論点になります。簿記論ですと、連結、本支店会計、CF計算書、退職給付会計、特殊商品売買あたりかでしょうか。全てを捨てたら不合格となる可能性が高いのでせいぜい1つか2つでしょう。第3問の総合問題で出題される分には飛ばしても何とかなるかもしれませんが、第1問、第2問の個別問題で捨てた論点が出題された場合には不合格は確実です。
税法の場合は、理論はC論点、計算は租税特別措置法関連の個別の計算で時間が掛かるものが候補でしょうか。税法の理論では、捨てた理論が出題されたら不合格は確実です。
学習範囲を絞ることにはデメリットもありギャンブルとなりますが、その他の論点の精度を上げることで捨てた論点が出題されなかった場合の合格率を上げることが可能と思います。
なお、2年目は捨てる論点などないはずです。こちらの記事でも書いていますが、私は2年目が最も合格しやすいと考えています。2年目は1年目の反省を踏まえ、全ての論点を合格レベルに持っていくことが必要で働きながらでも十分に可能と思います。
今回はここまでとなります。参考になればうれしいです。